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観劇や映画などの感想を中心として記録的に
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観劇「プルートゥ」

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2015年、初観劇してきました。
マルチな才能の固まり。そして、まだまだ未知数の才能をこれからも開かせようとする、役者であり、ダンサーである、
森山未來君の活動は、若髑髏以来、目が離せないのですが、1年のイスラエル留学(文化交流大使)から戻っての第一弾の舞台。非常に楽しみにしていました。

しかも、【演出・振付】はシディ・ラルビ・ シェルカウイ!!ベルギーの振付家。ってことはー、単なるお芝居ではない。加えて、原作は浦沢直樹の漫画「PLUTO」。この漫画は、手塚治虫の「鉄腕アトム」の史上最大のロボット」という話をリメイクしたもの。なになに?どんな舞台になるの??たまたま身近に原作を持ってる方がいまして、事前にちゃんと原作を読んで予習まで怠らずに当日を迎えました。

劇場に着いて驚いたのは、立ち見まで出る盛況ぶりと、男性客の多さ。しかも芸術っぽい雰囲気。多方面からの集客がうかがえる感じでした。私の席は1階の真ん中より後ろで、舞台全体を観るには文句ない位置。舞台と客席の間には無数の破壊されたロボット。すでにそこではPLUTOの世界が始まっていました。

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ざっくりと物語のあらすじを書くと、舞台は人間とロボットが暮らす未来の話。世界で7体しかないという、高性能のロボット達が次々と殺され、国際的刑事をしているゲジヒトと日本にいるアトムだけが残っている。犯人は誰なのか。目的は何なのか。二人は生き延びられるのか。原作はそれぞれのロボットについても描かれているが、舞台は二人だけに焦点を絞り、しかし原作には忠実に描かれていました。とはいえ、三時間余りの舞台にまとめてるので、原作を知ってるからこそ楽しめる作品だったかも。

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一番の注目はこれ↑↑
ロボットの動きに黒子のように白装束の人達がついて、人工知能に動かされているという状態を表現してるとこ!!すごく斬新ですごいなあと思う反面、結構舞台に人がうようよして動くので、何だかうざったいなあと思ってしまいました。黒子達はダンサーの方々なのですが、身体能力が高く、彼らの動きに別の感動を覚えました。アトムは未來君だったのですが、空を飛ぶ様子は黒子達がアトムを持ち上げて移動することで表され、またそれがなんとも美しいのです。

とにかく、舞台美術はこれまで観たことないって思うものが多かった気がします。漫画の実際の画像を使う。コマ割りのように舞台を区切る。あとは最近ポピュラーになりましたが、プロジェクションマッピング。あと白い台形のパネルがうまく使われていて、映像をうつしたり、舞台道具のひとつとなったり、またロボットの世界という無機質さを表しているかのようでした。心象風景をプロジェクションマッピングとダンサーの動きで表すところも良かったな~。あと、大きな白いバルーン。圧巻でした。

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感想としては、期待してなかった分、非常に面白かったなあと。
前半はストーリーを追うような場面が多くて、ちょっと退屈でした。途中眠気も。。。
後半は物語が動くこともあってか、また心にずしーんとくる場面もあり、面白く観れた感じ。原作ではラストが別冊本でとなっていたため、中途半端だったのです。この舞台を観て、結末を知るということで、すっきりできました。

舞台美術は新しいものが多いのに、実際アトムが最後戦う場面を、人力で動くロボット、ダンサーで動かされるアトムという、このギャップ。だからこそ、最後の場面が心に残る。とにかく見事でした。
観てるときはわからなかったけど、こうやって思い出していくと、なんかすごい舞台だったのかもと思うことが多いです。

ロボットを描くことで、人間を描いている。
PLUTOを読んだ時、そんな風に思いました。
ちょうどPLUTOが描かれた頃は、イランイラクの戦争があったころ。それを思い起こさせるストーリーになってます。

憎しみの連鎖は断ち切れるのか。
この作品の答えはYESです。
アトムが戦ったサハドはアトムの妹ウランに助けられ、一度はアトムを破壊したけど、
次の戦いではアトムをゆるしました。
ロボットだって完璧ではなく、なおさら人間は完璧ではない。
でも、憎しみの感情を消化できるのが人間だと私も思います。
今の時代だからこそ、この作品の意味をもう一度考える必要があるなあと思いました。

さて、この作品は役者さんたちがみんな素晴らしかったです。
特に永作ちゃん。小学生のウランとゲジヒトの妻のヘレナの2役を、別人かと思うくらい、見事に演じ分けてました。ゲジヒトが亡くなって、悲しい時人間はどうするのかと聞いて「泣く」真似するあたりなんて、もらい泣き。
未來君はまだまだ色んな事やっていってほしい。個人的には歌もうまいので、またそういうところも観たいのですが。
ゲジヒトの寺脇さん、天馬博士の江本さんも見事。寺脇さんは声も雰囲気も私の思うゲジヒトだった。
松重氏はとにかく最近ポイント高いです。

確かにもう1度くらい観たら、深まったかもなと思います。TV放映あるかな。



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